Monday, 14 November 2016

The Riot Club

いつの時代でも若者は、
自分がこの世界で一番に輝いている気がして、何者にだってなれる気がする、
そんな瞬間があってよい。然し、勘違いがゆきすぎるのも困りものである。

"THE RIOT CLUB"

オックスフォード大学の学生のうち、たった10人しか入会を許されない、
由緒正しき秘密の会員制クラブが舞台の青春映画です。

ボーディングスクールから名門大学へ進学した、
頭脳明晰・容姿端麗おまけにお家柄もよいおぼっちゃまたちの物語。
これはもう英国好きなわたしが大好きな要素だらけの映画な予感。

早く観に行かなくちゃ!

と、うきうきした気分でシネマカリテへ足を運んだのですが
思いのほか容赦ない映画だったので、すっかりわたしは打ちのめされてしまったのでした。


お家柄はよいけれども庶民の感覚を持ち合わせている心優しいマイルズと
政治家を親族に持ち、自己の利益にならないものには興味を示さない、スノッブなアリステア。
互いにウマが合わず、授業中にも衝突を繰り返していた二人は
それぞれ超名門クラブの現会員たちに気に入られ、どうしようもないくらい卑劣なイニシエーションの後
ライオット・クラブの一員となります。

このクラブに入れば、将来はすでに約束されたようなもの。
誰もがうらやむオックスフォード大学内のトップ10に選ばれ、誇らしく思う新入生の二人でしたが、
新メンバーを歓迎する会食で、彼らの行動は常軌を逸し、
取り返しのつかない事態を招いてしまうのでした。

どこのボーディングスクール出身かで格付けをし合ったり、どんな言葉遣いかで階級を判断したり。
マウンティングだらけの大学内で、ライオット・クラブメンバーの絆はどれだけ強いのか。

お金持ちキッズたちがやりたい放題するエクストリームな様子と
一切笑えないブラックな展開に
「つらい・・・早く家に帰りたい・・・胃が痛いよう・・・」
という気持ちでいっぱいになりました。

映画の原作はオックスフォード大学に実在するというBullingdon Clubをモチーフに書かれた"Posh"という戯曲。
英国の政界を牽引する大物政治家たち、例えばボリス・ジョンソンやジョージ・オズボーン、キャメロン元首相も
このどんちゃん騒ぎクラブのメンバーだったそうです。
戯曲では多少クラブの実態が脚色されていたかもしれませんが
由緒正しきお家柄で(主に)イートン校出身の才色兼備なお兄ちゃんたちが
正装してただただお上品にお食事会をするだけではないこの会員制クラブ。
きっと、どんなに悪さをしたとしても、彼らのお家柄が印籠代わりとなって
社会的な制裁を加えられることはなかったのだろうな。

金と名誉と権力と。

煌びやかで薄汚れた学園生活を覗いてみたい方は是非。