Tuesday, 18 June 2013

Air France Magazine, 10 Films 10 Villes


Air Franceの機内誌が素晴らしかったから、地上数千フィートで震えた。

素敵なお姉さまから教えてもらったAir France Musicのpodcastは
自分一人じゃ決して発掘できないような素敵な音楽がたくさん詰まっており
気に入って何度も聴いていたのですが
podcastだけじゃなく紙媒体でもAir Franceはわたしのストライクゾーンど真ん中でした。

メインで大々的に組まれていた
セレブリティのポートレイトを撮り続けるフォトグラファーたち・・・
例えばMartin SchoellerやMary Ellen Markの特集もさることながら
わたしが一番にはっとしたのはこの記事です。


10 films, 10 villes
Air Franceの選ぶ10の映画、10の都市。

Lost in Translation --- Tokyo
Goodfellas --- NY
In the Mood of Love --- Hong Kong
Slim Dog and Millionaire --- Mumbai
Quintet --- Montreal
Breathless --- Paris
Skyfall --- London
Wings of Desire --- Berlin
The Lovers of Lisbon --- Lisbon
Rue Princesse --- Abidjan 


はじめに登場したのは、ロスト・イン・トランスレーションと我らがトーキョー。
パークハイアットから青山、目黒の洗練された町並みと
渋谷の交差点のカオティックな様子が言及されていました。
ソフィア・コッポラの撮った東京は現実と夢の狭間のようで。
日本人ならこの記事を目にして嬉しくなるんじゃないかしら。

シネフィルでも何でもないわたしは
NY、モントリオール、リスボンとアビジャンのそれを観たことがありません。
それでも
香港を舞台にした『花様年華』のどきどきしちゃうくらい艶かしい食事シーンや
『スリムドッグミリオネア』のほこりっぽく人で溢れたインドの様子、
『勝手にしやがれ』に登場する古き良きパリの破天荒さ、
ロンドン無しには語れない『007』の歴史、
どことなく殺風景で物悲しい街の雰囲気が印象的な『ベルリン天使の詩』
そういうのを思い出したら
わたしもこのままずっと旅を続けていたいと、心から思いました。



Monday, 17 June 2013

Antwerp and a Dog of Flanders

ブリュッセルに滞在した3日間のうちの2日目。
朝10時から14時までの4時間だけ、アントワープへ行って参りました。

本当はブルージュでのボートツアーに参加しようと思っていたのだけれど
ものすごく寒くてあり得ないくらい冬空続きのベルギーの空の下
雨よけの無いボートの上で楽しく過ごす勇気がなかったので
急遽目的地を変更したのです。

ブリュッセルから電車で北へ40分。
いつの間にか公用語はフランス語からオランダ語に変わっていて
全然違う国へ来てしまったみたいだった。
アントワープ。オランダ語ではアントウェルペン。

ヴィクトール・オルタが設計したという緩やかに波打った正面ファサードの様子を
ひとりでじーっと眺めてから、駅の切符売り場へと向かいます。

一等車でなくても大変綺麗で快適なベルギー国鉄のインターシティに揺られて
到着したのはアントワープ中央駅。
光がたっぷり差し込むその天井ドームにうっとり。

一階に降りてもこれまた美しい。
この駅は「鉄道の大聖堂」とも呼ばれているのだそうな。
これを拝めただけでも、アントワープに来てよかった!(早)
外から見れば、なんとも重厚で王様のような佇まいのアントワープ中央駅。
日本からやってきたニセ鉄子のわたくしは
最も素晴らしいベルギーの鉄道建築であると称される駅を目の前にただ感動するばかり

たくさんの洋服のお店が並ぶ中央通りをまっすぐ15分程歩いてゆけば
おもちゃのようなギルドハウスが可愛らしいマルクト広場にたどり着きます。
このすぐ右手には『フランダースの犬』で有名なあの場所が。

そう!
聖母大聖堂、またの名をノートルダム大聖堂でございます。
その高さは123メートル。その建立には180年もかかったのだとか。

入館料に5ユーロを支払い聖堂の中へ。
回廊には美術館顔負けの宗教画コレクションの数々が並んでおります。
日本語で書かれた解説もありました。

ろうそくの光がきらきらしていて幻想的。

上の写真と同じ場所とは思えないほど趣の異なった祭壇。
教会には珍しい白と黒のコンビネーションがなんともゴシック風味。
チェコ映画"Valerie and her week of wonders"の世界みたいだ!!!

『フランダースの犬』のネロが憧れてやまなかった画家ルーベンスの名作
『キリストの後架』がこちら。
ネロとパトラッシュの最期のシーンが頭をかすめて目の前が涙でぼやけます・・・。

マルクト広場に戻ってきたら、少しだけ晴れ間がのぞいてた。
各国の国旗がとっても素敵なアントワープ市庁舎。
画家になることを夢見ていたネロが出展した絵画コンクールの結果発表は
ここで行われたのでした。

ローマの英雄ブラボーの像。
よく見るとブラボーは切り落とした悪者の手首を投げ捨てようとしています。
フラマン語でhant(手)+werpen(投げ捨てる)=(h)antwerpen=アントウェルペン。
ブラボーの活躍がこの街の名前の由来なのだ。

市庁舎すぐそばに昔からある、とっても素敵なビアカフェ。
お昼にオープンしたばかりの誰ひとりいないこの場所で
ビールをぐびぐび飲んでいた日本人はわたしです。

本屋さんのディスプレイ。遊び心があって素敵。
丸めがねをかけた男の子が「危ない〜!」なんて叫んで
よろめきながらこのバイクを運転している姿、想像つきませんか。

アントワープの有名ティーサロン"Desire de Lille"にて
ミルクティーとサクランボのワッフルを。
このお店ならではの、サクサクと軽いはちみつたっぷりのワッフル生地は絶品です。

メルクマルクト。すなわち牛乳市場。
ネロが農家の人たちに頼まれた牛乳を売るために足を運んでいた場所がこちら。

落書きされたCHANELの広告前でオルガンによる超絶技巧を披露していた青年に
みんなが釘付けとなっていた午後。

ドリス・ヴァン・ノッテンやマルタン・マルジェラ等、
有名デザイナーを多数排出しているアントワープ王立芸術アカデミーの影響もあって
ファッションの街とも称されるアントワープ。
ネロとパトラッシュの古風な町並みを歩くとちらほら目に入ってくるのは
個性的なファッションの若者たち。
そのギャップに、なんだがとってもぐっときた。

『フランダースの犬』の舞台巡りをするのも楽しかったけれど
ファッションの切り口からこの街を散策してみるのも楽しそう!!