Sunday, 14 January 2018

Japanese Camellia in Winter



2018年の初めに、東京の片隅の私的パワースポットへ足を運びました。
1月の凛とした空気のなか、冬の椿は逞しく美しい。

新年の決意を表明し、それはもう身の引き締まる思いです。
今年も素敵な1年になりますように。

Friday, 29 December 2017

MALTA

成田空港からイスタンブールを経由し、マルタへとやってまいりました。

マルタは、地中海に浮かぶ小さな島国。
イタリアのシチリア島とチュニジアの間に位置し、地中海の宝石と呼ばれています。
欧州有数のリゾート地として知られるマルタ島。やっぱりベストシーズンは美しい海を満喫できる夏なのだけれど。
12月だってこの地は東京の秋のような気候で、十分に街歩きを楽しむことができました。

首都バレッタは港を守るために建てられた城塞都市。
街全体が世界遺産として登録されており、どこを歩いても素晴らしい景色が目に入ってきます。
街全体のアップダウンがかなり激しいので、息を切らしながら
「マルタストーン」と呼ばれる蜂蜜色の石灰岩を使用して作られたバロック様式の建築物の美しさを堪能しました。

イタリア発祥のジェラート屋さん「アモリーノ」にてバラの花に見立てたジェラートを。
マンゴー、ストロベリー、キャラメル、ピスタチオの4フレーバーを選びました。
クリスマス仕様の愉快なサンタマカロンも付けてもらったよ。
人工着色料や保存料、香料を一切使用していない新鮮なジェラートです。

「ミュージアムカフェ」で一休み。
カフェの中は古めかしい時計やおもちゃ、ポスター等
オーナーさんの好きなもので溢れ返っており、なんとも懐かしさ溢れる空間でした。
ハーブたっぷりのソーセージ入りマルタ風サラダを注文したところ
なんと大きなブルスケッタが2つも付いてきて、思いの外ボリューム満点。
すっかいお腹がはちきれそうに。

フェリーに乗って首都ヴァレッタから対岸に位置するスリーマまで。
青い海、青い空、美しい城塞都市。
12月とは思えない気持ちよいクルージングにうっとり。

海沿いにホテルが並ぶスリーマエリアは、ショッピングストリートも近く何でも揃い、
観光客の宿泊に最適な場所です。
賑やかな繁華街から離れ坂を登ってゆくと、たちまち閑静な住宅街へ。
マルタ特有のカラフルな出窓とドアが並んでいて、思わずかわいいと叫んでしまいました。

ブルーで統一されたお宅。
ドア上のアイアンで作られた飾りが孔雀のようで美しいではありませんか。
ドアノブや手紙受け等がゴールドで統一されているのも素敵。

青と黄色のコントラストにフーシャピンクのコートを纏ったお姉さんが映える。
とても良い瞬間でした。

キリスト教徒が9割を閉めるマルタの皆さんのお家のドア横には
ジーザスや聖母マリアのレリーフが飾られています。
様々なデザインがあり、それぞれが個性的なので眺めるだけでも楽しい。

別名猫の島とも呼ばれているマルタ島。
オッドアイのカラフル猫が姿勢よくこちらを見つめる、ここはセントラルガーデン。
猫がたくさん住みついていることで有名な公園です。

今回遭遇した猫さんの中でベストオブベストはこちらのアクロバッド・トラ猫。
ベンチの隙間からしっぽを垂らして毛繕いしていいるところがとてもよいではありませんか・・・。

サンジュリアンの名店「ペペロンチーノ」で食べたお魚はふわふわで最高。
マルタは海に囲まれているので新鮮な魚介を堪能できます。
タコのサラダやイカのフリットも驚く程にお安くて美味。
そうそう、魚介の旨味がたっぷりのスープ、アリオッタの注文の忘れずに。

早朝から営業しているスリーマの名物カフェBusy Beeでは
大好きなフルイングリッシュ・ブレイクファストを頂くこともできました(喜)!
昔から馴染みの地元民が集うこのカフェ。
どこか懐かしいその雰囲気と、とてもフレンドリーなお店の方に囲まれて、気分はすっかりマルティーズ。

マルタの伝統菓子、カンノーロ。
サクサクした生地でできた円の筒の中にたっぷりのリコッタチーズが詰まっています。
元々はイタリアのお菓子なのですが、マルタの至る所で見つけることができるので、食べ比べするのも楽しいかも。
わたしたちも今回の旅で3カ所のカンノーロをいただきましたが、
Busy Beeで食べたものが一番あっさりした甘さで美味しかったです。

マルタ名物パスティッチ。ベーカリーで必ず売られているペストリーです。
パイ生地の中に豆のペーストやリコッタチーズが包まれていてボリューム満点なのに
1個0.5ユーロ以下のお値段という衝撃。
小腹が空いたときの救世主です。

スリーマからフェリーに乗ってゴゾ島へ。
手入れされていない自然の景観が丸ごと楽しめる、マルタ北部の小さな島です。
ごつごつとした白い岩のビーチは今までの人生でお目にかかったことが無かったのでとても新鮮でした。
海の濃いブルーと白い岩のコントラストが美しい。

高台から眺めたゴゾ島の港の様子。
やわらかな風が吹きとても気持ちがよかったです。
アズールウインドウと呼ばれるかの有名なアーチ型の岩は
今年の春の嵐で崩壊してしまったので残念ながら見ることができなかったけれど。
それもまた自然の定め。

 その澄みきった美しさが有名なコミノ島の海。
ブルーラグーンの神秘的な色の変化にただただ感動。
12月とは思えないくらい燦々と降り注ぐ太陽と波の音に心の底から癒されました。
オフシーズンで大変静かだったので、岩の上に座り、読書をするなど。

マルタ島の中西部に位置する、カタコンベで有名な都市、ラバト。
わたしの身長の3倍以上ある大きなサボテンの下に巨大迷路のような地下墓地が広がっています。
古代ローマ時代、要塞都市イムディーナでは、街の中に死者を埋葬することが禁じられており、
亡くなった人々は、イムディーナからほど近いこのラバトの街に埋葬されていたのですって。

こちらはラバトのランドマーク聖パウロ教会。
伝説によると、西暦60年頃エルサレムで捕われの身となった聖パウロは、ローマに送られる途中に船が難破してマルタに漂着。
この場所の地下洞窟に身を隠しながら、キリスト教の布教活動を行ったのだそうです。
キリスト教がマルタに広がった由縁の地。

ラバトからイムディーナまで徒歩で向かう途中、とても可愛らしいカフェを発見。
甘ーいパスティッチと、チキン&ほうれん草のパイをいただき、パワーを補給しました
石造りの急な階段や、床の軋む音に中世を感じる。

かつてマルタの首都として機能していた要塞都市イムディーナ。
堂々とした佇まいの聖パウロ大聖堂を中心にして広がるこの街は、サイレントシティと呼ばれています。
自動車の侵入が制限されているため、
街を歩けば耳に入るのは石畳に反響する靴の音と人々の話し声だけ。

イムディーナの街は、しっかりと管理・手入れされており、どこを切りとってもフォトジェニックなのですが、
その中でも特にこちらの淡い水色のドアとピンク色の花が咲く木の組み合わせは大変美しく目を惹くため、
多くの人が足を止めて見入っていました。

整えられた窓の美しさ。
窓の開閉具合や、窓と窓の間に飾られた植物、間隔に飾られた鉢の様子に感動。
降り注ぐ太陽に照らされ、マルタストーンはより黄金の蜂蜜色に。

マルタ島南部に位置する漁業の街マルサシュロックにて。
マーケットが開かれている海岸通を南に歩いてゆくと、可愛らしい貝殻アートに出会えます。
LOVE MALTA !

マルサシュロックのカラフルな伝統漁船「ルッツ」には、漁師を守る魔除けの意味で
「オシリスの目」と呼ばれる1対の目が付いています。
あまりにも不思議で可愛らしいデザインなので、
マーケットでオシリスの目のマグネットを購入してしまった。

マルサシュロックのマーケットでは、名産の蜂蜜、ハーブ入りのお塩、魚介類、
お菓子に洋服、なんでも揃っています。
このキッチンクロスはデザインがとっても素敵で、お料理好きな友人へのお土産にぴったりだと思った。
(何枚か買うと値引きをしてくれます!)

スリーマのバルコニーから見えるマルタの夕暮れ。
のんびり行き来する船やバスの様子を眺めるにつけ、
この島のことが好きになりすぎて、何日でも滞在できると思った。

この島にパリやロンドンのような派手さはありません。
だからこそ、楽しむべきは、揺蕩うように流れるゆっくりとした時間に身を任せ
一日の予定を詰め込みすぎることなく、暮らすように街歩きをすること。
例えば、ふらっと立ち寄ったカフェで、地図を読み間違え偶然辿り着いた海の見える丘で、
なかなか来ないバスを待つ小さなバス停で、
心躍る景色を発見したり、思いがけない出会いをする。

例えば、洞窟のように小さく薄暗いバーで雨宿りがてらグリューワインを飲んでいたとき
店内に流れ始めた曲のバンド名が思い出せなくてあれでもないこれでもないと騒いでいたら
強面のバーテンダーさんがわざわざわたしたちのところにやって来て
「これがこの曲のCDだよ。」と教えてくれる。
(実話)

美しい街を歩き心優しく温かな人たちと交流することこそが
マルタ旅の醍醐味なのだと感じました。

Sunday, 24 September 2017

SKINS


今年Netflixで一番夢中になったドラマそれは『スキンズ』。
どのくらい夢中になったかというと、ドラマのテーマ曲が夢に出てきたほど!

2007年から6年間、10代の恋愛や友情を、社会問題を織り交ぜながら
ポップかつスタイリッシュに独自の視点で描き続けた2000年代英国ティーンドラマの金字塔です。

ニコラス・ホルトやカヤ・スコデラリオ、ハンナ・マリー、ルーク・パスカリーノ...
英国の今をときめく若手俳優達(当時は皆まだ10代)が次々と登場するのだから
なんて贅沢なドラマなのだ...!とため息を付かずにはいられません。


7シーズンに渡る本作は、約2シーズン毎に主人公の世代が変わりキャストが総入れ替えになるのですが、
ダントツに面白かったのは、やはりシーズン1&2のファーストジェネレーションでした。

容姿端麗成績優秀だけれど性格に難ありなTony、心は優しいけれどどことなく情けないSid、
いつだって夢見がちな不思議ちゃんのCassie、学年で一番の美少女Michelle、
先生に恋するやんちゃなChris、真面目で皆のお姉さん役Jal、
親に反対されながらもダンサーを目指すMaxxie、脱童貞を夢見るムスリムのAnwar。

ドラッグ、摂食障害、ネグレクト、家庭内暴力、心の病など
なんともダークなテーマを扱いながら、
英国式のウイットとユーモアに溢れた優しい視点で仲良し同級生8人それぞれの青春を映し出し、
『トレインスポッティング』を彷彿とさせる大胆な画面構成や
突然のミュージカル風な演出を取り入れて
見る側のわたしたちを決して飽きさせないドラマです。

TonyとSidが亡き大親友の棺を盗み、ブリストルの街を車で疾走するシーンは
みみこ的ドラマ史に残る名場面となりました。
エモい...エモすぎるよ!

若者特有の早口な英国スラングに耳は追いつかず目は回りそうになりながらも
鑑賞するのが楽しみで仕方なかった作品。

甘酸っぱいだけの青春ドラマはもういらないんだな。

Thursday, 31 August 2017

Raindrops and August


春のおわりか秋のはじまりかと思うほどに涼しかった8月の弘前。

実家の庭にはまだ紫陽花が咲いていて
しっとりと佇むそのうしろ姿は静脈のように不気味で美しかった。

裏庭の小さな畑ですくすくと成長している野菜たちも
雨に濡れ、きらきらと輝いて宝石のよう。


Monday, 29 May 2017

Celestial Wives of the Meadow Mari

フォークロア好きなら、恋に落ちずにはいられない映画に出会いました。

『神聖なる一族24人の娘たち』

85ある連邦構成主体のうち22が共和国として独自の言葉や憲法を持つことを許されている、
広大なロシア連邦。
この映画は、モスクワから電車で約16時間、ロシア西部のヴォルガ川沿いに位置する、マリ・エル共和国が舞台です。

文明社会の中で、自然崇拝や魔術といった民族文化を継承し続けるマリ・エル共和国の人々。
主人公はそこに住む24人の女性たち。
オロプチー、オシュヴィーカ、オヴロシ、オシャニャク・・・
皆の名前がOから始まる彼女たちによって綴られた、神秘的かつ滑稽で摩訶不思議な物語に
すっかり心を奪われてしまいました。


ある女性は風になり、ある女性は森の精霊に呪いをかけられ、
ある女性は恋まじないのコイン投げに泣き、
ある女性はキノコ狩りにまだ見ぬ結婚相手の妄想を膨らませ、
ある女性は男達の亡霊を見て、踊る。

きらきら光る美しい四季の様子を背景に、
万華鏡のように華やかな民族衣装を身に纏った女たちはのびやかに今日を生きる。

寓話のような、ファンタジーのような世界観から見えてくるのは
何百年も前から受け継がれ、今も変わらずただそこにある、人々の「性」と「日常」です。

恋と性愛と悲哀と笑いの間を行き来する24のオムニバス形式から一転、
女性達の眩しい笑顔と唐突なメッセージが一気にスパークするラストシーンに
多少置いてけぼりをくらった気分になりながらも、
後々考えたら、あぁそういうことだよなぁと妙に合点がいきました。

だって、争いごとのなかにあっては、わたしたちは生を謳歌できないのだから。

そう。

世界に、平和を!